2016/02/20

タコマで西部


先月、Tacoma Art Museum に行ってきました。
通称「TAM」。
SAM(シアトル美術館)よりさらにこぢんまりしたミュージアムですが、浮世絵の収蔵品なども充実してます。
以前も浮世絵とノーマン・ロックウェルを見に行ったりしたのでした。懐かしいー。
うわー、もう5年前?? あのときはまだ息子も高校生だった。

現在は、ほかの展示室が準備中で、数年前にまとめて寄付されたプライベートコレクションの「Western American Art」というのをやっていました。


ドイツのスーパーマケットかなにかの実業家でタコマにゆかりの深い夫妻が寄付したコレクションで、アメリカ西部をテーマにしたいろいろな時代の絵画や彫刻。

いかにもウェスタンな、西部劇みたいなテーマのものから、新しい世代のネイティブ部族出身のアーティストの作品まで。

シアトル周辺のノースウェスト地方は、西部劇に出てくる「西部」とは全然関係ない感じなのですが、ここは、西部劇の西部の、さらに西の果て。「中西部」じゃなくて「極西部」ともいうべきか。19世紀はじめの白人たちにとっては、まさに「極西」の未知なフロンティア、辺境でした。

カウボーイたちと「インディアン」が走り回った中西部の大草原とは、文化的にも何気なく細い糸でつながっている、でも明らかに違う、たとえていえば日本と韓国くらいの文化的距離な気がします。



数年前にサウスダコタ州までのロードトリップをしてみて、この中西部とノースウェストの距離が実感できた気がしました。カルチャー的にも、実際の距離も。

それこそ『The Revenant』 の舞台であった中西部です。
ここ(ノースウェスト)からいうと、「山の向こうのだだっ広い国」。


展示数は少ないけれど、「西部」のいろんな要素が一度に見られる、なかなか面白い展覧会でした。

このクマ親子の絵はHerbert Dantonさんというメイン州出身のアメリカ人画家の作品。1930年のもので、アール・ヌーヴォー的な、優雅なヨーロッパ風な感じが、ほかの「西部もの」とは少し違ってます。

また『The Revenant』の恐ろしいママベアを思い出してしまいますねー(涙)。

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