2017/05/31

カンファタブルなところ


このあいだファーマーズマーケットで母の日に息子が買ってくれたアイリス。

見れば見るほどヘンな花ですね。

ニューヨークシティ見物から息子が帰ってきて、どうだった?というと、アメージングで、そして、カンファタブルだった、という。

ハーフ日本人だけど見た目はブラックアメリカンな彼としては、白人ばっかりのシアトルとは違って、どこに行っても実にいろんな人がいて、すれ違う人が色とりどりな環境が居心地よかったというのだった。少しびっくり。

ふーんそうなのか。

高校4年間と大学4年間をすごしたシアトルで、それでもまだどこにいっても白人だらけという環境にはコンシャスになるのね。へー、やっぱり私の感覚とは違うのな。

わたしはガイジンなので、まわりが(自分にとって)ガイジンだらけでも異国にいるなら当然かと思って暮らしているんだけど、彼にとってはシアトルというのは自分のホームなのに常にアウェーな環境なのだ。

その点ハワイでは完全に同化してて、小さい時はサモア人に「お父さんサモア人?」と聞かれたこともあったけど。

大学4年間通って、卒業間際の今学期になって初めて黒人のプロフェッサーの授業を受けて、ちょっと感動したという。

彼はほんとのブラックコミュニティを知らないで育ってるので、 これからいろいろ自分発見があることでしょう。

まあニューヨークに住んでみたら、きっとシアトルがどのくらい別の意味でカンファタブルだかわかると思う。

先週末は、ポートランドの電車の中で、頭のおかしいレイシストがティーンエイジャーの女の子に怒鳴りまくり、止めに入った乗客3人をナイフで刺して2人がなくなるという事件があって寝込みたくなった。

どうしても話の通じない頑固で暴力的な人は一定数いるし、いなくなることもないと思うけど、そういう穴居人のような人がトランプ登場以来勢いづいてるのはFOXニュースのレポーターが何をいおうと事実。

超リベラルなポートランドのしかも公共交通の中でこの事件があったのは衝撃的だった。
ニュースを読むたびに涙。

何をカンファタブルと感じるかは人それぞれだけど、どこにいても絶対安全ということはないですね。


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2 件のコメント:

  1. はじめまして。Tomozoさんの比較文化的な観察眼の鋭さにいつも感心しながら拝見しています。
    カンファタブルな場所や生活について、最近よく考えます。私は40才でシカゴに引越して5年になりますが、住めば住むほどアンカンファタブルに感じる自分に落ち込んでいます。時にあからさまに、時になんとなく感じが悪い程度に、差別されるのは主に私の英語がつたないからですが、アジア人だからというのも確実にあるなと、トランプ当選以来感じています。異国にいながらも、少しでもアウェー感の少ない街に住みたいと思ってしまう今日この頃。そうなると日本人の多い街ということになるのですが、それはやっぱり後ろ向きなのかなあ。シカゴは人種の住み分けが激しく、それが残念だと思っているのに、結局自分も同じなのかと。でもガイジンの私には、死活問題なんだからしょうがない!と開き直ってみたり。
    けれど、Tomozoさんの息子さんのホームなのにアウェー感というのは、正にアメリカの現実を表しているなと思いました。社会人としての今後が楽しみですね。

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    1. らせんさん、こんにちは!駄文をお読みくださって&コメントをありがとうございます。
      シカゴは10年くらい前に一度しか行ったことがないのですが、しかも滞在は1日でしたが、強烈に面白かったです。また行きたい。当時ホノルルに住んでいてレイドバックな人に囲まれていたので、自転車に轢かれそうになったし、カルチャーショックでした。天候も人も、いろいろシビアな都市だなあと思いました。シアトルはいろんな面でとってもマイルドで、住みやすいのです。
      もともとわたしも最初からアウェーだとは思っているはずなのですが、シアトルのほんわかしたぬるさに違和感も感じず、ほとんど嫌な思いをすることもなくぬくぬくと生活しています。
      息子ももし東海岸の大都市に引っ越すことになったら、カルチャーショックが色々あるだろうなと思います。

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