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2021/10/23

爆弾が接近中



寒い日はおでーん!
おでんの季節になりました。



ところで、太平洋上に「bomb cyclone」が発生して、太平洋北西沿岸地域(カナダ南部〜カリフォルニア北西部の沿岸)に近づいているそうです。

Bomb cyclone は「爆弾低気圧」。「中心気圧が24時間で24ヘクトパスカル以上下がる」温帯低気圧を呼ぶそうですが、いま太平洋上で発達中の低気圧は、12時間で33ヘクトパスカル下がる見込みという、かなりすさまじい下がりっぷりの低気圧。

この地域で爆弾低気圧が発生するのはとてもめずらしいそうですが、金曜日〜土曜日にも、すでに別の爆弾低気圧がやってきてました。
しかしシアトル地域は、さほどの雨にも見舞われず。


急激な気圧の変化は豪雨や豪雪につながり、今回はおもにカリフォルニア北部での豪雨が心配されているようです。山火事の季節に来てくれればよいものを〜!




爆弾低気圧、日本の気象庁では「爆弾」という名称はよろしくないということで公式には使わず、「急速に発達する低気圧」などと言い換えています。別に悪口じゃないんだし爆弾でいいじゃん、と思うけど。


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2020/07/25

デイジーは犬のニオイ



マーガレットは臭い。

ジェニファーちゃんにお庭のマーガレットをたくさんいただいて、テーブルの横にいけておいたのだけれど、朝ごはんを食べようと座ったら、雨に濡れた大型犬のようなニオイがただよってきてびっくり。

かなり強烈な犬くささでした。

そしてこの花を「マーガレット」といっても、ふつうのアメリカ人には通じないことも、いまさらながら発見。

Marguerite daisyというのが正式な名前みたいだけど、発音は女子名の「マーガレット」じゃなくてどちらかというとドイツっぽいかんじの「マルグレート」。

そしてたいていのアメリカ人にはこの花は単に「デイジー」と認識されているらしいです。

デイジーって、わたしのイメージではもっと小さい、こういうやつ


種屋さんのサイトより)だと思ってたんだけど、たしかに「daisy」で画像検索すると、わたしがマーガレットだと思っていた花がたくさんでてくる。


シアトルに来たころ、アメリカでは白蓮も木蓮もコブシも、さらにはタイサンボクまで「マグノリア」とひとくくりによばれていることに衝撃を受けたのだけど、デイジーにもこんなに大小があったのか。

『2001年宇宙の旅』で、コンピュータのHALちゃんがデイジーの歌をうたう悲しいシーンがありますが、あれはもしかしてマーガレットだったのか!とけっこうどうでもいい衝撃を受けているところです。








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2019/12/04

生存にかかわる。


にゃを子さんのサラダガーデンからいただいたとれとれ野菜とサフラン。


サフラン雄しべは採取してすこし乾燥させてご飯にいれて炊いてみましたが、少なすぎてサフランライスにはならず、まだらに黄色のごはんができた。お湯に放ってから入れたんだけど、やり方が悪かったのか。

こんなちょびっとしか採れないんだから、サフランて高いわけだわね。

ねこ任務もまもなく終了。

ところでそれとはなんの関係もないけど、Dictionary.com が選んだ「今年の言葉」は existential だそうです。



 これまた翻訳しづらい単語ですにゃ。

「生存にかかわる」かな。

気候変動などの文脈で最近よくつかわれているそうですが、今年のワードになったのは、 ジョー・バイデンがトランプのことを「existential threat to America」と呼んだのが決め手になったようです。

「アメリカの存続にかかわる脅威」。

うん。気候変動級だわ。たしかに。


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2019/12/01

友人とは一緒にほかの人をジャッジする人


寒ぅ。きのうの朝は、零下4度Cでした。クルマのフロントガラスにもびっしり霜がはっていた。

きのう朝8時過ぎにワシントン湖の橋をシアトル方面にわたっていたら、滑ってスピンしちゃったピックアップトラックが車線をひとつふさいでいました。
うちのプリCちゃんはまったくトラクションないので気をつけないと。

ボストンは今日から雪だそうです。いまごろユニクロにヒートテックを買いに走っている息子。もー、先々週から言ってたのに。大雪予報なのでトレジョにも行列ができてるそうです。


11月お誕生日のCTちゃんにあげたカード。

Metropolitan Marketでみつけて、ププッとなって即決。

「真の友人はお互いをジャッジしたりしない。(かわりに)一緒に他の人をジャッジするのよ」
…真実ですな。ふふふ。

JUDGEという単語も日本語にしにくい言葉。

「人をジャッジする」というときのジャッジは意味的には「決めつける」「批判する」が近いと思うけど、「ジャッジ」という言葉のもつ有無をいわせない感じがすくない。

重さとしては「裁く」が一番なんだけど、「人を裁く」はちょっと文語調になりすぎる。

前にここで紹介した(もう4年前)バイロン・ケイティの「WORK」も最近ウェブサイトに新しい日本語訳ができていて、「Judge your neighbor 」は 「まわりの人をジャッジする」と訳されてました。

うん、それがいちばん正しいとは思う。でも仕事で受けた翻訳では、たぶんよほどのことがないかぎり、訳文に「ジャッジ」は使わないなあ。

たとえばアメリカ国内の消費者むけサービス関連の翻訳などで、読み手が在米の日本人の方だということが分かっている場合には使っています。でも短期滞在者やツーリストむけの記事などには使わない。



 なにもジャッジしないお嬢さん。箱入りのべっぴんさんですが、…



…姉妹ふたり揃うと、なにか犯罪現場をみつかったような表情に。



ねこと朝食会議。いろいろな意見をお持ちのNORAちゃんです。


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2019/11/17

男でも女でもない、第3のジェンダー


ちょっと前、お天気よかった日ののBallard Coffeeworks。
外のテーブルはものすごくホコリっぽかった。
これから暗くなる季節ですので、日が出てるうちに日にあたっておきませんと。


ゆうべは武闘家じゃない舞踏家薫さん宅のホームパーティーでした。

次々にあらわれるおいしいもの、ケーキやスイーツもてんこ盛りの大宴会。初めてお会いする方やとっても久しぶりに再会した方もあって、いろんなお話が聞けて楽しかった。気づいたら深夜!


自分もシアトルに来てもう10年たつんだなあ、とまたあらためて実感。

ここに来てから知り合った方々も、その後お仕事が変わったり、家族構成が変わったり。街も変わったし、不動産マーケットも変わったし、社会も変わったし。ぼんやり生きてる私にもそれなりにいろいろございましたし。

話題のひとつはジェンダー。大都市で離れて暮らしている20代のお嬢さんがある日突然電話してきて「わたし、これからはノンバイナリーとして生きます」と宣言したという話につづき、最近、ノンバイナリーの人って増えてるね、という話に。

性別を男女に限定しないノンバイナリーの人は、自分をhe/himやshe/herではなくthey/themという代名詞で呼んでほしいと求める。

そういえば半年くらい前に、このあいだまで「she」だった知り合いのボーカリストの子が、最近「they」になったって聞いたんだった。最初に聞いたときはちょっと意味がわからなかったんだけど。

代名詞に性別がある言語ならではの問題。しかしこのtheyはいったい日本語でどう訳したらいいんだろうか。

カレッジでも、あなたは自分に対してどの代名詞を使われたいか(she かheかはたまたtheyか)って、クラスの最初に聞かれるようになったそうです。トランスジェンダーの人もいるしノンバイナリーの人もいるしで。

カリフォルニア州では今年から、運転免許などの公的書類でも自分の性別を男女のほかにノンバイナリーを選べるようになっていたんですね。

ところでこのあいだものすごく久々に、長いこと塩漬けにしてしまっていたぽんず単語帖を更新しました。

トピックは「gender reveal」。赤ちゃんの性別おひろめパーティーが暴走している件について。

これまた今のジェンダー関連の流れに真っ向から逆走するようなトレンド。まあこっちはそのうち沈静化するんだろうけど。

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2019/09/22

鬼の醜草と秋の豚汁


紫の花がめだつ秋口。


アスター。別名はウィキによるとオニノシコグサ(鬼の醜草)、ジュウゴヤソウ(十五夜草)、オモイグサ(思い草)。

鬼の醜草ってどういうことよ?とおもったら、今昔物語にも収録されている昔話に起源があるそうです。

兄弟二人、萱草、紫苑を植うる話

なくなった父親の墓にこの花を手向けて、父のことを忘れないように墓参りを欠かさなかった息子に、墓守の鬼が感心して予知能力をさずけてやったという話。
兄は辛いから忘れてしまおうと「忘れ草」を植え、弟は父を忘れることのないようにと「思い草」を植えたんですって。


万葉集にも登場している。

 忘れ草我が下紐に付けたれど醜の醜草言にしありけり −大伴旅人

大意:(恋しくてしょうがない人を忘れたいので忘れ草を身につけたけど、ちっとも効き目がないじゃないかよ、名前ばっかりだな)

この歌では「忘れ草」が「鬼の醜草」と呼ばれてますね。

昔のひとは草にいろいろ難題をふっかけていたようです。



鬼のような形相のCT3号。
さいきんちょっと耳が遠くなってきたそうですが、あいかわらず、がんこでかわいい。


CTちゃんに秋の食卓におよばれ。


マグノリアにお住まいのYさんちで採れた梨もいただいた。
とても小ぶりだけど、二十世紀梨みたいな、甘くて香りのよい梨でした。


秋は豚汁。

「優しい味」という言葉が鳥肌たつほど嫌いだというCTちゃん作、秋ごはん。
優しい味やw


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2019/08/09

魔法の箱


インターナショナル・ディストリクトのBONFIRE Gallery(ボンファイア・ギャラリー)に行ってきました。

日本人アーティスト、Shoko Zamaさんの個展「Magic Box」開催中です。



場所は、パナマホテル・ティールームのすぐお隣り。
日本町だった場所にある、歴史ある建物がまたよいのです。


SHOKOさんはシアトル在住で、太極拳や気功の先生でもあります。

ドローイングは20代のときからもう何十年も続けてらしたそうですが、さいきんは舞踏パフォーマンスもされています。

オープニングナイトには残念ながら行けなかったのですが、このウインドウの中のコスチュームを着て、もうひとりの舞踏家とペアで1時間ほどパフォーマンスをして、盛況だったそう。

SHOKOさんのインスタグラムで、そのようすが公開されてます。動画もあり。

https://www.instagram.com/zamas99/?hl=ja
@zamas99 

8月17日(土)にはお隣のティールームで、9月5日(木)にはギャラリーで、ふたたびパフォーマンスをするそうですよ!



SHOKOさんは編み物や手芸などがとても好きで、「リクレイム」、つまり使われなくなった古いものを取り上げて新しい用途に使う、ということにとても興味を持っているので、素材はほとんどスリフトショップで手に入れたり、友人から譲ってもらう不用品なのだそうです。

このコスチュームも、ずっと以前にもらった不用品の糸で編み上げたものだといいます。

後ろの金箔のパネルもスリフトショップで購入した古いキャンバスを再利用し、紅茶のティーバッグの紙や洋服の型紙を張り合わせて面白いテクスチャーを出しています。



こちらのコスチュームも、不要なチュールとスリフトショップでみつけたトップを合わせたものだそうです。


無造作に留めたようなチュールの重なりあうシルエットがすごくきれい。


大型の絵もいくつかあるのですが、小さな額のシリーズがとても素敵です。


15種類の連作に、やはりシアトル在住の詩人、David Thornbrughさんがそれぞれ詩をつけています。「ekphrastic free verse(エクフラスティック自由詩)」という手法だそうで、これはつまり、絵画を見て、そこに見たものや主題を詩にしていくということらしい。

そういう手法に名前があるとは知らなかった。
「エクフラスティック」は「ありありと描写する」というギリシャ語由来の語「エクフラシス」の形容詞形です。



この小品シリーズはもう4年ほど制作しているそうで、ここにも辞書の挿絵やボタンなどのリクレイム素材がたくさん登場してます。

セイウチ可愛い。


ドローイングは細かい針仕事を思わせる繊細さとオーガニックで自由な動きがあって、リクレイムされた古い素材と一緒になって、不思議な詩的な世界を作り出してます。

たぶん、SHOKOさんが続けてきた編み物や針仕事のリズムや様式が、そのベースにあるのではないかと思う。

つい昨日、偶然ウェブで見つけたピエール・アレシンスキーさんというベルギーのアーティスト(1927年生まれ)の作品に、なんだかとても共鳴するところがあると思ってSHOKOさんに聞いてみたら、やはりご存知でした。

スタイルは似ていないのだけれど、モチーフとか叙情性、見ている風景が重なっている。



こちらは「完全に自己流」という装飾的な書。

とにかく楽しくやりたいのだというSHOKO画伯です。


週末は在廊されてるそうですよ。
ギャラリーの営業時間は木曜日〜日曜日、12時から午後5時までです。会期は9月末まで。

8月17日(土)のパフォーマンスは、午後3時、4時、5時の3回で、それぞれ30分程度の予定。
9月5日(木)のパフォーマンスは、午後7時からです。

場所)
Bonfire Gellery
603 S. Main St. Seattle, WA 98101

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2019/07/07

ポジとネガ、リプレゼンテーションとピザ



独立記念日はファースト・サースデー(第一木曜日は美術館の入館料金が安くなり、遅くまで開いてるのです)でもありました。

そして、舞踏家・薫さんをモデルにしたRuthie.Vさんの作品がSAMギャラリーに飾られているので、シアトル美術館に集合だったのです。


モデルと実物!

狙ったのか偶然か。お召し物が白と黒で、ポジとネガ、みたいですね。
裾の花模様も響き合っている。

カメラ(iPhoneなのに)を向けると、すっと舞台の上の人になってしまう舞踏家です。



この日は特別展『Victorian Radicals』(ヴィクトリア朝時代の過激派たち)をやっていて、そちらも見に行きました。なにしろ通常29.99ドルのところ9.99ドル。お得です。

さくっと見るつもりが、けっこう熱心に考え込んでしまい、三々五々ながら一緒に行ったはずの皆様にすっかりはぐれていつの間にか一人になっていた。

東京でラファエル前派展をやっていたのに見てこなかったことをすごく後悔していたこともあり。

わたしはラスキンさんについて、というかラファエル前派についてまるで誤解していたなあと思いました。いつもながら。本当に何も知らなくてごめんね、ラスキンちゃん。
 
こちらはまた今度ゆっくり。



ネズミ君とアンゼルム・キーファーさんのひまわり(泣くほど好き)にも挨拶し。


3階ギャラリーのこちらも特別展。

これもまた、さくっと見るつもりが、惹き込まれました。

Zanele Muholiさん、南アフリカのアーティスト。LGBTの活動家でもある。
世界各地で撮影したセルフポートレイトです。


いわば一種の「コスプレ」を通して、見る人に

「a discomforting self-defining journey, rethinking the culture of self-representation and self-expression」

(居心地のわるい、自分を定義する試み、セルフ・リプレゼンテーションと自己表現の文化について考え直す機会)
を提供する、という。

このrepresentationって、人類学の講義でも現代美術史でもさんざんでてきたんだけど、日本語でなんて訳したらいいのかいまだによくわからない。
フーコーとかの訳書では「表象」とされてるみたいだけど(ちゃんと読んでませんよーん)、表象って言われてもなにそれって思うよねえ。

自分や組織や団体などの主体を、どのように定義して表現するか、意識してない部分も含め、それをどう考えるか、常識とか役割とかそういった社会(そして権力構造)との結びつきの文脈で考えなおしてみよう、という場面で使われる言葉で、つまりは「これはこのような形で理解する」というかたち、概念、捉え方、立場のこと、といっていいのかな。

その捉え方は多くの場合、意識しないうちに身についていて、点検されないまま<常識>になっていることが多い。20世紀後半にはいろいろなマイノリティが自らの立場を守り向上させるためにその常識を攻撃し、新しいリプレゼンテーションを意識して主張してきた、という経緯があり、現代の、特にアメリカの社会ではとても重要なキーワードとしてよく出てくるのだけど。

日本語でこの「リプレゼンテーション」、スッキリ手頃な言い方がないのが、どうも納得いかない。
アートスケープのこのページがとても詳しく説明していて、いろいろ文脈により訳語が工夫されてはいるが、結局<「表象」がその他の意味を包含しつつ使用されることが一般的である>とあります。うーん。


こういうときはIT業界やファッション業界にならって、カタカナで概念ごと輸入してしまうのが一番無難なのかもしれません。

他人種っていうあきらかな他者を(建前上、そしてボリューミーに)内側にもたない日本の社会では、リプレゼンテーションの問題って、社会の大きな関心時ではなかったのかもしれない。

でもともかく、リプレゼンテーションの常識を揺さぶるという試み、というのはリクツだけではなく、美意識の領域に深くくいこんでくるもの。でないと力を持たないよね。

とても美しくて強烈な写真でした。おすすめ。11月までやってます。



独立記念日の夕方は、きっと私がぽつねんと意気消沈していると思って気遣ってくれたのにちがいないCT夫妻と、ピザのディナー。

帰って仕事をしてたら外がうるさいので窓から覗いてみると、ガスワークパークで打ち上げられている独立記念日の花火が、遠いけどとてもよく見えました。

けっこう大玉が多くて豪華だった。

よい一日でした。日本の花火が見たいな。

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