2011/05/22

リラと桜

街中、リラが満開です。



ライラック、またはリラの花。
北海道には多いそうだけど、東京では見たことがなかったので、子どもの頃あこがれの花だった。赤毛のアンとか、ヨーロッパの話にもよく出て来ていて、ハイカラでミステリアスでした。



いわゆる「ライラック色」から濃い紫、白まで種類もいろいろ。
このお花の香りは石けんのようで、あんまり得意じゃないのだけど、こんもり咲く形と色は初夏らしくて可愛らしく爽やか。この辺の三角屋根の古い家たちにも良く似合う。


しかし5月、リラと一緒にまだ八重桜も咲いている…! 今年は桜が遅かったから。それにしても。



これは珍しい緑色の桜。「鬱金桜」という種類のようです。



 これが咲き始め、ほとんど黄緑色。

これが散りぎわ。 だんだんピンクになって来る。この種類はショアラインの近くの住宅街などで、わりと良く見かけます。





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2011/05/19

Yellows

きょうはやっと、初夏の香りする一日。
気づいたらフジもハナミズキも咲いている。先週まで八重桜が咲いていたのに。
この早さはなんだ。
やっと、ブーツと重いジャケットをしまって、クロゼットの奥にしまってある半袖を出してもよさそう。(もうとっくにノースリーブで歩いてるガールズも多いけどw)

ノースウェストの新緑には、黄色が多い。
秋?と思ってしまうような、鮮やかな黄色の若葉。

一番上の写真は、真っ黄色に芽吹く種類のメープル。

上のは、ブラックオーク。 一瞬、ちょうど今頃ハワイで咲いているはずの「ゴールド・ツリー」を連想するほどの、キイロ。でもくらべてみると階調が全然違った…。
 
こっちがホノルルの「Gold Tree」別名プリマヴェーラ(primavera) Tabebuia donnell-smithii
原産は南米、目に痛い黄色。原色。



オークの若葉はすがすがしい黄色に緑で、葉先のカットが繊細に見える。
初夏の色、レモネードとライム色。

そろそろ、アイスクリーム・トラックが近所にやって来る季節。



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2011/05/13

ファーマーズマーケットの音楽家

ファーマーズマーケットの季節になりました。

ノースウェストの人は地産地消大好きなので、シアトル近郊にもたくさんのファーマーズマーケットがある。

5月頃から秋までの開催のところが多いけど、通年開催のもちらほら。
先週行ったバラードの Ballard Farmer's Market も通年開催。雨の多い冬の間はなかなか足が向きませんが。


ここのマーケットはミュージシャンが多くて、隣の音が聞こえないくらいの間を置いて必ず4組か5組くらいが演奏している。
この方はベテランのJim Page さん。CDも売ってます。渋い歌声です。

ファンキーなトリオはPickled Okraというグループ。
かわいい名前といい出で立ちといい、ファーマーズマーケットにぴったりなバンド。

ミュージシャンには特に規定も試験もなく、朝、受付にいって「パフォーマンスしたいんですけど」とチェックインすれば良いらしい。楽器の出来る方、ぜひ行ってみてはいかがでしょう。楽しそう。

 ここのマーケットは、もちろん、近郊で採れた野菜や果物や肉や魚やチーズや花なんかを売ってる屋台が中心なのだけど、子どもや犬を連れて散歩がてら来て、石釜ピザとかサンドイッチなんかを食べながらストリートミュージシャンの演奏を楽しんで、ついでに野菜と花を買って帰る、という、手軽な日曜のファミリーエンターテイメントとして楽しまれているようです。

ハワイでも素敵なファーマーズマーケットがいくつかあったけど、 犬の入場お断りだった。
シアトル市内のマーケットもペット不可のとこのほうが多いようだけど、バラードのは大変犬フレンドリー。というか犬の品評会かと思うくらい大型犬連れが多いので、逆に犬ダメな人は無理かもしれない。

 お店には入れないのでお外でお留守番の図。

バラードのマーケットは毎日曜開催。
そのほかのシアトル近郊のマーケットはこちらなどにありますよ。


おまけ、やっとたんぽぽの中で撮影に成功! じっとしていられないビーグル5歳。

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2011/05/10

East side

ある晴れた日曜日のBellevue (ベルビュー)。日曜なので無人地帯。

シアトルからワシントン湖にかかる橋をわたった反対側のこの辺は、昔はイチゴ農家の多いのどかな地域だったのだそうだけど、今はこのベルビューを中心に、高級住宅街が延々と広がっている。

Microsoftの本拠地がベルビューから車で20分くらいのRedmond にあって、ベルビューにもでっかいMS印のビルが複数ある。T-Mobile の本社もベルビュー郊外。

最初にベルビューのダウンタウンを車で通ったときには、東京の湾岸あたりに似てるなと思った。
ビルが皆比較的新しくって、都市開発の設計図のまんま立体になってる、人工的でキレイに整った町並み。予定外の要素がまだ存在していない街。


対岸の、古い建物が立ち並ぶシアトルダウンタウンとは対照的なクラッシィな小ギレイさ。ホームレスの人もほとんど見かけない。


ダイハードなホンモノのSeattleite (シアトル人)は、ベルビュー側の「イーストサイド」を絶対に「クール」とは言わない、とシアトルのローカル雑誌のコラムが断言していた。ヒッピー/ボヘミアンの雰囲気濃い古いもの好き文化と、IT最先端のスノッビーな街、 たしかに相容れないようだけど、住んでる人は実際のところ、両方の文化に足をつけてる。

両方をつなぐ州道520号線の橋は、1960年代半ばに架けられたのだけど、当時はこれほど交通量が増えるとはまったく予想されていなかったので片側2車線しかない。架け替えの工事が今年始まるそうで、そのために有料化されるそうだ。

そういえば4月から有料化されるはずだったのが遅れているのはどうしたんでしょうか。

こうやって10年とか20年のスパンで新しい街と文化がぽんと出来てしまうところを目の当たりにすると、やっぱりアメリカってほんとに広くてダイナミックだなあ、としみじみ思う。



なにかの建設予定地なのかビルの間に広い空き地がぽんとあって、エニシダが元気よく茂っていた。

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2011/05/08

パイクプレイス再訪

ハワイからのお客様があったので、半日シアトル観光へ♪
まずFremont橋の近くのお気に入りギリシャ料理やさん Costas Opa でランチ。

シアトルには安くておいしいギリシャ料理屋さんが多い。たいてい、とても愛想のよいギリシャ青年が働いている。 

いろいろのってるプレート、デザートがついて12ドルくらい。これでも食べきれずお持ち帰り。ギリシャ料理は胃にもたれなくて好き。


橋の反対側をぐるっとまわったあと。シアトル観光では欠かせないパイクプレイス・マーケットへ。
行ったのは年末以来かな。今は色とりどりのチューリップでいっぱい。

ダウンタウンに車で行くと、悩みの種はパーキング。
平気で1時間7ドル〜8ドルかかってしまう。だから気軽にここの市場に買い物に、てわけにいかない。特にマーケットの真ん前あたりのパーキングは30分で5ドルというべらぼうな値段なんだけど、そのすぐ後ろに隣接したビルのパーキングが1時間4ドルという比較的良心的価格設定なのを今回発見した。マーケット側から見ると窓が割れてたりしてゲットー感に溢れたビルのたたずまいが不安をそそるけど、全然平気だった。Stewart と1st. Ave. の角のとこです。
(追記:先日通ったら、5ドルに値上がりしてました。海側のパーキングはまだ時間4ドル。週末でも結構あいてます)

ピュージェット湾の見えるカフェ。ここはシアトルに最初に遊びに来たときにも寄ったところ。
ここの市場は何度も来ているけど、隅から隅まで見たわけじゃないので、来るたびに新しいものが目について楽しい。


ハワイの懐かしい人たちの話もたくさん聞けて、とても楽しい午後でした。
感謝です♪

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2011/05/05

桜サクラ


八重桜がやっと満開になりました。
ひと月近くつぼみのままで、もう今年は咲かないで終わっちゃうのかと少し心配だった。

気温が上がるまでじっと待ってたんですね。
去年の写真を見ると4月10日頃にはもう満開だったから、ひと月近く遅い開花です。
だって去年の今頃にはもう藤の花が咲いていた!
やっと暖かくなったものの、まだ朝晩は10度C以下で肌寒い。

八重桜、幼稚園の頃一番好きな花だった。

砂糖菓子のような濃いピンクの華やかなお花は、幼稚園女子(頭はかりあげ君)の心をがっちりとらえた。お雛様のぼんぼりのような花。


気づけば近所もお花でいっぱい。

シアトルの庭木やお花は、東京の住宅街のと良く似ているけれど微妙に違うラインナップで、名前を知らないのもたくさん。


シアトルには本当にいろんな種類の桜があります。

この桜?もシアトルで初めて見たもの。幹にとても綺麗な光沢があって薄皮がひらひら剥けていて、花は小さくて可憐。ユスラウメの花のよう。
枝先は柳のように枝垂れています。


ウェブにすばらしい桜の図鑑を発見。桜ってこんなにたくさんあるんですね。

この住宅街は1920年代から40年代に建てられた家が多いので、その頃に植えられたとすれば樹齢は70年以上。
住宅地が開発された昭和初期の頃に日本から運ばれて植えられたのだとしたら、ロマンチックですね。

最近良く見かけるこの花も、東京では見たことなかった。
果実系の花だと思うのだけど何でしょう。

街路などに植えられたばかりの若木が多いので、最近の流行なのかと思われる。
ご存知の方がいらしたらぜひ教えてくださいませ。



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2011/05/03

Kill



日曜の夜に突然飛び込んで来た「オサマ・ビン・ラディン殺害」のニュース。
FOX だけは「ウサマ」と呼んでいるけど、これは「オバマ」といい間違えないためじゃないかと密かにおもう。
車でいつもラジオを聞いてるのだけど、翌日の解説番組でNPRのキャスターが2人も「オバマを追って、いやオサマを…」と言い直していた。おいおいー。

それはさておき、日本の主要ニュースサイトはどれもが「ビン・ラディン殺害」となっていたのがとても印象的だった。

アメリカの新聞の見出しは多くが「Bin Laden Killed」だった。
ニューヨークタイムスは「Bin Laden Killed by U.S. Forces in Pakistan, Obama Says, Declaring Justice Has Been Done」
LA タイムスは「US Kills Bin Laden」
ワシントンポストは「US Forces Kill Osama Bin Laden」
シアトルタイムスは「Bin Laden Killed」だった。


「殺害」は「害」であって、犯罪行為だ。「殺人」=「murder」と同じになる。

「Kill」には色がない。

アメリカ人で、ビン・ラディンに murdered という単語を使う人はいてもごくごく少ないだろう。なにしろ「正義がなされた」のだから。

事故で死なせても、恨みを持った殺人も、戦闘行為中に殺すのも、羊を屠るのもkill。

これこれの結果、相手が死んだ、という事実だけを述べる言葉。


「killed」「kill」にあたるニュートラルでフォーマルな日本語が意外にないことに今回改めて気づかされた。辞書をみてみたら古い法律用語で「殺死」という言葉があったけど、これは日常に使われない。

新聞の見出しにすっきりおさまる漢字熟語となると、「殺害」なのか。ちょっと新鮮な驚きだった。

日本の世論はアメリカの世論とは異なるわけで、 暗い罪のカゲを背負った「殺害」を使っても一向に構わないというか、むしろ積極的に人の家を襲って殺せば相手がだれであれ殺人じゃないか、という意見がさりげなく含まれているのかもしれない。

日本は今のところ、国の総力を傾け、エリート部隊を送り込んで他国に潜んでいる誰かを殺すことなどしなくて良い国だ。

そんなことにならないことを祈るばかり。でも、万が一そんな体制になった日にはきっと、「殺されるべき人物を処分した」という意味を含む事務的な言葉が新しく発明されるのだろう。



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